こんばんは。atoです。
今回はリビングの勾配天井や吹き抜けに設置する飾り梁について知っておいた方が良いことを書いていきたいと思います。
僕の家には飾り梁を設置していないのですが、家づくりを始めたときは『絶対にオシャレな飾り梁を付ける』と意気込んでいました。
まず最初に『無垢の木は使用できない』とハウスメーカーの展示場で言われました。『無垢の木は使用できませんが、集成材に木目の壁紙を張るのであれば可能です』とのことでした。
これを言われたのは初めて展示場へ行った時なのであまり深くは聞かなかったのですが、後々調べてみると『省令準耐火構造』が関係していました。
Contents(目次)
省令準耐火構造とは
まず最初に省令準耐火構造について簡単に説明します。
このように奨励準耐火構造では延焼防止の観点から様々な措置を講じる必要がる中で、普通に燃える無垢の木材を使用することが出来ないようです。
『じゃあ、省令準耐火構造ではない家にすれば良い』と考えることもできますが、省令準耐火構造でなくなることで省令準耐火構造にすることによるメリットが得られなくなるので十分に考える必要があります。(ハウスメーカーによっては省令準耐火構造では無い家の建築は出来ないかもしれません)
省令準耐火構造のメリット
ここで、省令準耐火構造の家にするメリットについて考えてみます。
火災が発生した時の被害が少なくなる
省令準耐火構造で説明した通り、延焼対策が講じられた家になるので、火災発生時に延焼が少なくなる、またはボヤ未遂程度で終わる可能性があります。
火災保険が安くなる
延焼しにくい家ということは火災が起こりにくい家ということになるので、火災保険料が(ほとんどの場合)半分以下になります。
このほかに施主(家主)としてのメリットではありませんが、ハウスメーカーや工務店としては『火災に強い家』を作っているとう『売り文句』が出来ることもあると思います。
飾り梁を設置するために
ここまでの内容で省令準耐火構造の家に無垢の飾り梁を設置することは難しいのですが、一部出来ている家もあるようですのでハウスメーカーや工務店に確認した上でオシャレな無垢の飾り梁を検討してみてください。
無垢の梁ではないですが、設置可能な飾り梁を紹介します。
集成材+壁紙
無垢のように曲がった梁は難しいですが、集成材に壁紙を張り付けることで無垢とあまり変わらなかったり、木目などを考えると逆にかっこいいものにできる可能性があります。
ちなみに、うちの場合は飾り梁ではなのですが、リビングの勾配天井に木目の壁紙を採用しています。こんな感じです♪
床がオークなので天井もオーク材にして木目の感じを合わせました。
展示場で集成材+壁紙と聞いたときは『偽物っぽい』と思ったのですが、実際には本当の木のように見え、このようにできるのなら集成材+壁紙の飾り梁を設置しても良かったなぁと思います。
擬梁(GIBARI)
この前ネットサーフィンしていると、『擬梁(GIBARI)』という飾り梁を見つけました。
家を建てた後に『やっぱり飾り梁設置しとけばよかったなぁ』と思ったり、リフォームの一つとしてDIYでやってみるもの良いかもしれません。
まとめ
今回は飾り梁(化粧梁)を設置するためには省令準耐火構造の基準に適合する必要があり、無垢の木材を使用できない可能性が高いです。そんな時でも飾り梁(化粧梁)の魅力をあきらめきれない場合は省令準耐火構造を諦めるのも一つの選択肢ですが火災に対するリスクが増えることや、火災保険料が上がってしまうといったデメリットが出てきます。
または、無垢を諦めて集成材+壁紙や擬梁(GIBARI)のようなもので代替することも可能です。
せっかく建てるマイホームなので、じっくり検討して納得のいく良い家にできるよういろいろと検討してみてください。
それではまたm(_ _)m