こんばんは。atoです。
前回は基礎工事の概要等をうちの写真を入れて記事を書きましたが、今回も基礎工事の続きで、コンクリート打設について前回の補足をしたいと思います。
≪前回の記事≫
『コンクリート打設』
コンクリートを入れることを打設と言います。コンクリートはある程度の量を超えると生コン車(コンクリートミキサー車)でセメント工場などから現場まで搬送されてきます。
※数量が少ない場合は現場でセメントと水を混ぜて使用することもあります
生コン車で搬送されてきた生コンを家の基礎部分に流し込んでいくのですが、生コン車から家に送るためのポンプ車というものがあります。
こちらの写真をご覧ください。
奥の黄色いのが生コン車で、手前の赤い車がポンプ車です。
ポンプ車にはブームが設置されていて、離れた位置に生コンを送ることが出来ます。主な使い方はこのような感じなのですが、周辺道路が狭く現場近くまで生コン車が行けない場合、ポンプ車とパイプをつなげて遠くに送ったりします。
生コンを流し込んだ写真がこちらになります。
表面もきれいにならされていてベース部分は完成です♪因みにここで写真はのせていませんが、コンクリートを型枠の隅々まできれいに入れるためにコンクリートバイブレーターというものを使用し、型枠内の生コンの流動性を上げ、隅々まで充填されているようにしています。
この後、少し見えている配筋の周りに型枠を組み、再度生コンを打設することで、基礎の完成となってきます。
ベタ基礎のイメージ写真はこちらです。
※写真はヘルシーホームHPより引用
基礎の上に見えている棒のようなものは『アンカーボルト』と言って、基礎と家を繋ぐ(固定する)ものです。
『コンクリートの打設時期』
次にコンクリートの打設時期についてですが、前回の投稿で真夏と真冬は良くないと書きましたのでこちらの補足をしていきます。
コンクリートは基本的に4週強度といって4週間で規定の強度が出るように作られています。この4週間の間は気温、湿度が一定で、天候も大きく変わらないことが理想です。ただし、4週間雨も降らず、昼と夜で気温と湿度が変わらない日なんてありません。
『夏場が良くない理由』
夏場は気温が他無く、直射日光が強いため、コンクリートの表面温度が上がり、急激に乾燥させてしまうことで亀裂の原因になってしまうことがあります。夏場については良くないという意見も多いのですが、直射日光を遮ってしまえば急激な乾燥も抑えられるため、対策は可能です。
『冬場が良くない理由』
冬場は夏とは逆で乾燥が遅くなります。ただし冬場のコンクリート打設が最も悪いと思うのは気温が下がりすぎるとコンクリート内の水分が凍結してしまいます。
昔の冷蔵庫で作る氷をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、水が氷ると体積が増えます。
コンクリート内で体積が増えるとどうなるのか?
・・・周辺のコンクリートは固まっているか、固まりかけているため水分の膨張により固まったコンクリートに亀裂が入ってしまいます。
これを回避することは非常に難しいため、施工途中で亀裂が出てこなくても内部的に亀裂を持った状態になっていることがあります。
『コンクリート打設まとめ』
コンクリートの打設方法について分かったと思いますが、冬と夏のコンクリート打設については良いとも悪いとも明言することは非常に難しいです。この記事を見て冬と夏を避けるのも良いですが、きちんと養生してくれるのかを確認したうえで決めてみてはいかがでしょうか?
と言っているものの、会社で冬にコンクリート打設したものはすべてではありませんが、亀裂の入っているものが多いので個人的には・・・です(;´∀`)
それではまたm(_ _)m